画像:MYB
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流れ図(フローチャート)2

 前回のコンテンツ(「流れ図(フローチャート)」)で、フローチャートについて簡単な説明を行いました。
今回は実際のフローチャートを用いて、内容の解説を行います。
下のフローチャートは、三角形の底辺と高さを入力して、面積を出力するものです。

画像:三角形の底辺と高さから面積を求める

 以上のようになります。
各記号の中に書く言葉は、プログラム風に書いても、言葉だけで書いても問題はありません。(特に決まりはない)
しかし、記号の意味と中に書く言葉の意味は一致させなければなりません。
(例えば、計算を行う四角の記号の中に、データの入力と書いてはいけない)
ちなみに、上記のフローチャートは順次構造になっています。

 次のフローチャートは、判断(選択)構造となっているものです。
内容は、テストの点数をキーボードから入力し、70点以上なら「合格」、70点未満なら「不合格」と表示させるものです。

画像:テストの点数が70点以上か

 上記のひし形の記号で判断(選択)が行われています。
test変数と"70"を比較し、testが70以上かを判断して、その次に行う処理を判断(選択)しています。
さらに、フローチャートの決まりである、「上から下、左から右」以外の流れ(右から左)へは、矢印を使っています。
そして、矢印の先へ向かい、線と合流したら下へ流れていきます。

 最後は、繰り返し構造となっているフローチャートです。
内容は、1〜10までの数字を足していくものです。(FLASH使用)

 「プログラムの基本構造」で説明したように、「繰り返し構造」では、同じ処理を連続して繰り返す場合に用います。
「ループ1」など、同じ名前の繰り返し記号ではさまれた部分の処理を繰り返します。
そして、ループ終端からループ始端へ戻ったときに、ループ始端で指定した変数に変化を与えます。
上記の処理の流れを下の表にまとめてみました。

回数iを1から10までのループ
変数 i の値
sum = sum + i
計算後の変数sumの値
1回目11
2回目23
3回目36
4回目410
5回目515
6回目621
7回目728
8回目836
9回目945
10回目1055

 余談:
上記のフローチャートをループ記号を使わず表すと、下のフローチャートと同じ意味を表します。

画像:ループを別の書き方へ

 ループ始端では i = i + 1 の計算を行い、ループ終端で i と 10 を比較しています。
プログラムでも、フローチャートでも内容は同じでも、別の書き方をすることができます。
しかし、ループ記号を使わないフローチャートであっても、繰り返し処理を行っているので、「繰り返し構造」になっています。

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